[ローマ 18日 ロイター] - イタリア中央銀行は18日に公表した四半期経済報告で、第3・四半期の経済成長率が引き続き停滞するとの見方を示した。

中銀は「イタリアの経済活動はユーロ圏全体の産業循環における持続的な低迷に抑えられ、第3・四半期はほぼ停滞したもよう」と指摘。ただ、サービス業や建設業の緩やかな成長によって支えられたとした。

イタリア経済は過去6四半期にわたって停滞。第2・四半期の国内総生産(GDP)成長率は前期比0.1%増、前年比0.1%増となっている。

イタリア政府による2019年のGDP成長率予想は0.1%増。

中銀は第3・四半期の鉱工業生産が前期比0.5%減少したと想定。また、米国が発表した関税の対象となるイタリアの輸出製品は比較的限定されているが、間接的な影響は「著しい」可能性があり、その影響は「ユーロ圏の貿易相手国との取引や欧州企業による計画変更の結果を通じて波及する」とした。