[ロンドン 18日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のラムズデン副総裁は、英国の欧州連合(EU)離脱が円滑に進めば、依然として緩やかな利上げを主張できるとの認識を示した。

ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで述べた。英中銀の一部の当局者よりも、ややタカ派的な姿勢を示した。

副総裁は「合意が成立した世界では、我々がこれまで示してきたような指針が依然として当てはまる」とし「時間枠は示していないが、限定的かつ緩やかというのが、定性的に妥当な枠組みとなる」と述べた。

副総裁の発言を受け、通貨ポンドは小幅上昇した。

19日の英議会特別審議では、ジョンソン英首相がEUと合意した新たな離脱協定案が採決される。

ラムズデン副総裁は、離脱協定案が企業に透明性をもたらすのであれば、投資と生産が一部回復するとの見方を示した。

副総裁は、これまでのEU離脱を巡る不透明感が事業投資と生産性を損なってきたと指摘。これにより、過度なインフレを招かない持続可能な経済成長率が低下し、利下げの根拠を弱めるとの見方を示した。

「供給サイドでかなり弱いポジションにあるということになる。経済が成長できる速度を制限する」と述べた。

また、19日の議会採決後も英中銀は為替市場を注視し続けると語った。