[ワシントン 16日 ロイター] - サウジアラビアの石油施設が9月14日に攻撃を受けた後、米国がイランに極秘のサイバー攻撃を実施していたことが、米当局者2人の話で明らかになった。

米国とサウジはイランが石油施設への攻撃に関与したと主張している。

同当局者が匿名を条件に明らかにしたところによると、米国によるサイバー攻撃は9月下旬に行われ、「プロパガンダ」を拡散するイランの能力を低下させる狙いがあった。攻撃によりハードウェアに被害が出たという。これ以上の詳細は不明。

米国防総省はコメントを控えている。

サイバー攻撃を巡っては、攻撃の成果を見極めるまでに時間がかかるが、武力衝突を回避できるとの指摘が出ている。

米戦略国際問題研究所のサイバー専門家ジェームズ・ルイス氏は「(サイバー攻撃では)人を殺したり、物を爆破しなくても相手にダメージを与えられる。以前には利用できなかった手段で、積極的に活用することが重要だ」と述べた。