[ワシントン 15日 ロイター] - メキシコのエレラ財務公債相は15日、同国は「まだ」景気後退(リセッション)には突入していないとした上で、中西部グアダラハラや北部シウダーフアレスの公共輸送事業など特定のインフレ支出を通して景気鈍化に対処していく考えを示した。

同相は、メキシコを含む世界的な景気鈍化と、政府による追加支援策が必要となる可能性を懸念しているとし、ワシントンで行われたイベントで「そのことで夜も眠れない」と語った。

また、米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定、「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)が米議会で通過していないことも、「眠れない一因」とした。

USMCAについては、米国で速やかに承認されなければ、2020年の次期米大統領選に埋もれてしまう可能性があるとみられている。