[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場は、主要株価3指数が軒並み1%を超えて上昇。ただ、米中が通商協議の部分合意を発表した後、合意が最終的にまとまる前に摩擦が再燃する可能性があるとの懸念が台頭し、日中の高値からは大きく値を下げて終了した。

    トランプ米大統領は11日、米中が「第1段階」の通商合意に達したと発表し、前日から2日間の日程で行われていた両国の閣僚級通商協議が部分合意に達したことを明らかにした。トランプ大統領は中国の劉鶴副首相との会談後、両国が基本合意し、貿易戦争の終結に近づいていると語った。

    通商合意への期待から株価は序盤に大きく上昇。S&P総合500<.SPX>は約1.9%上昇する場面もあった。

ジョーンズトレーディングの首席市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は、米中が通商合意し近い将来に貿易戦争を終結するとの期待から株価はここ数日上昇していたと指摘。しかし、この日の合意を受け「問題が今後も継続し、長引く可能性がある」との見方が広がったと述べた。

ウェドブッシュ証券の株式トレーディング部マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏も「包括合意以下なら、ある程度売り材料になるとみられていた」と述べた。

この日上昇が目立ったのはS&P工業<.SPLRCI>で約2%高。

個別株ではアップル<AAPL.O>が2.7%高で終了。ウェドブッシュの目標株価引き上げを追い風に最高値を更新した。

週足ではダウ平均とナスダック総合がともに0.9%高、S&P総合500も0.6%高。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.14対1の比率で上回った。ナスダックでも3.08対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は75億9000万株。直近20営業日の平均は約70億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26816.59 +319.92 +1.21 26694.20 27013.9 26694.2 <.DJI>

7 0

前営業日終値 26496.67

ナスダック総合 8057.04 +106.27 +1.34 8047.34 8115.80 8046.80 <.IXIC>

前営業日終値 7950.78

S&P総合500種 2970.27 +32.14 +1.09 2963.07 2993.28 2963.07 <.SPX>

前営業日終値 2938.13

ダウ輸送株20種 10291.98 +224.65 +2.23 <.DJT>

ダウ公共株15種 866.66 -5.54 -0.64 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1591.13 +35.34 +2.27 <.SOX>

VIX指数 15.58 -1.99 -11.33 <.VIX>

S&P一般消費財 946.48 +10.74 +1.15 <.SPLRCD>

S&P素材 359.46 +6.74 +1.91 <.SPLRCM>

S&P工業 647.76 +12.51 +1.97 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 624.47 -0.62 -0.10 <.SPLRCS>

S&P金融 459.31 +5.81 +1.28 <.SPSY>

S&P不動産 242.66 -0.70 -0.29 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 428.04 +5.93 +1.41 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1040.49 +8.27 +0.80 <.SPXHC>

S&P通信サービス 168.26 +1.73 +1.04 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1432.11 +21.04 +1.49 <.SPLRCT>

S&P公益事業 324.41 -1.13 -0.35 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.33億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22060 + 260 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 22040 + 240 大阪比 <0#NIY:>