[ベルリン 4日 ロイター] - ドイツのマース外相は現地メディアで、米国が欧州連合(EU)からの輸入品に近く発動する予定の報復関税に対抗し、EUも米国製品に報復関税を課す見通しだと表明した。

同相は独メディア大手フンケに「EUは対応策を取る必要があり、世界貿易機関(WTO)の承認を得てから、制裁関税を恐らく課すことになる」と語った。

WTOは今週、欧州航空機大手エアバスへの欧州政府補助金を巡り、米国が欧州製品75億ドル相当に報復関税を課すことを承認。米国は2日、EUからの輸入品に対し、18日にも報復関税を発動すると発表した。[nL3N26O03X]

ドイツのショルツ財務相は3日、グローバル化が進んだ世界では貿易摩擦は誰の利益にもならないと指摘し、EUは慎重に対応する必要があると述べている。