バンクシー作品で過去最高額 「猿の議会」絵画に13億円
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昨日朝にからロンドンで、競売前のこの作品のプレビューをSotheby'sで見てきたところでした。
議会をやっている政治家を猿に例えていること自体もアイロニカルなんだけど、会場で、それにリアルな人間が群がっていることも、ことさらに皮肉感があり、そこもまたバンクシーの狙いなのではないかなと感じた。かなりのサイズの作品、部屋に入る前にセキュリティチェックがあったりと、プレゼンテーションも凝ってて、Sotheby'sとしてもしてやったりだったんだろうなぁと。
2009年にブリストル美術館で行われた展覧会向けに作られた作品とのことだけど、出品者は美術館なのかしら。バンクシーのブリストル出身説がほんとなら、素敵な"ふるさと納税"ですなぁ。
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/19600モノの値段は投入した労働力で決まるという労働価値説をあざ笑うような金額ですね (@_@。
この絵も、バンクシーが描いたものだと証明されていなければ、全く同じ絵が遥かに安い値段で取引されたに違いない。だとしたら、絵そのものの本源的な価値じゃなく、バンクシーというブランドの値段かな・・・ 競売に参加した人たちは何を根拠にこの値段をつけたのか。自分にとってそれだけの価値があるということなのか、それともその位の値段なら買う人がいるという、世間一般の価値観を推し量っての判断か。競売という最も市場らしいところで取引されながら、本当に需要と供給が見えざる手の導きで値段を決めたのかどうかすら、なんだか怪しく感じてしまう。貧困層が増えたと言いながら、有り余るお金がこういう形で飛び交う世界。何の意味もないとりとめのない愚考と知りつつも、そんな大金に縁のない私には、何だか不思議な気がします (^_-)-☆