[ロンドン 2日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した9月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は43.3で、8月の45.0から低下した。ロイターがまとめた市場予想は45.0だった。英建設業PMIは、節目の50を一段と割り込み、金融危機以降で2番目の低水準に落ち込んだ。

調査によると、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を控え、商業セクターと土木セクターが約10年ぶりの高ペースで縮小。建設会社の人員削減ペースは、2010年12月以来の高水準に達した。

英国は10月31日にEUから離脱する予定。英議会は、合意できない場合には離脱延期を要請することを義務付ける法案を可決したが、ジョンソン首相は、必要なら合意なしでも離脱する構えを示している。

今回の調査対象の企業は、ブレグジットを巡る不透明感の高まりと、全般的に軟調な需要が、クライアントの消極姿勢の背景と指摘する。

IHSマークイットのエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は「9月は商業セクターが明らかな犠牲者だった。同セクターの建設活動は2009年4月以来の高ペースで落ち込んだ。プロジェクトの遅れや緊縮経営の影響が表れた形だ」と指摘。「先行指標とされる資材の調達や雇用は2010年以来の高ペースで減少しており、企業が長引く建設不況に備えていることが示唆されている」と述べた。