春に退任決めていた緒方監督、５年で育て常勝軍団へ - 高原のねごと - 野球コラム

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• 黒田 俊

  編集者

  ・2019年10月01日

  5年で3度のリーグ優勝は「素晴らしい結果」の一言です。
  
  今回の辞任をふくめ、緒方監督は自身の美学を守り続けたのだと思います。周りからどう言われようとも、結果だけを求める。
  それがすべてだ、と。
  今年の春、お話をうかがったときのことです。
  ――3連覇をしたのに、周りの評価が低すぎないか？との問いに、
  「当たり前だよ、日本一になってないんだから」と顔色一つ変えずにおっしゃいました。
  
  結果がすべてというその姿勢は、周囲からは厳しく映ったのではないかと思います。
  でも実際は、厳しさだけではありませんでした。
  
  たとえば記事にもある「話し方教室」に通ったこと。
  執拗に選手とのコミュニケーションや、伝え方の重要性について聞く私たちに、
  「そりゃ、そういうことが大事だと思って勉強をしに行ったこともあったよ」
  そう漏らされたときは驚きました。ただ、その後の一言はいつもどおりでしたが。
  「でもそんなこと、外に言うことじゃないでしょう」
  
  また野球界でお会いできますよう。