[ベルリン 1日 ロイター] - IHSマークイットが発表した9月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は41.7と、前月の43.5から低下した。

これは2009年6月以降で最低の水準。製造業の不況が一段と深刻化したことが浮き彫りとなった。

IHSマークイットの主席エコノミスト、フィル・スミス氏は「過去10年あまりで最大の落ち込みとなった新規受注の減少傾向が、特に懸念される。新規受注の減少を受けて、製造業生産、雇用、価格が引き続き落ち込んでいる」と述べた。

ドイツの製造業は輸出依存度が高く、世界経済の減速のほか、米中貿易戦争、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感で打撃を受けている。

スミス氏によると、製造業では9月に人員を削減する動きが広がり、これまで比較的底堅かった消費者マインドに一段の悪影響が及び始める可能性がある。

以前から低迷していた中間財・投資財分野の低迷が、消費財分野に拡大にする兆しも出ているという。