日本ラグビー、8年前から進められていた「3つの改革」
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いまのラグビー日本代表は、国や企業など組織のあり方の理想を体現していると思っています。
多種多様な人たちが、共有したひとつの価値観のもとに集い、同じゴールに向かっていく。こんなに素敵なことはありません。
『日本代表のアイデンティティを形作るのは、国籍や出自、プレースタイルではない。根幹を成すのは、チームメイトのために尽くそうとする利他の精神、どんなときにも礼節を失わずに謙虚さを貫こうとする日本の良き伝統、そして何より桜のジャージを身につけるに相応しい人格や、日本と日本ラグビー、そして日本のファンのために全身全霊で尽くそうとするメンタリティだ』
多種多様な人が集まって、このような価値観に行き着いたこと自体が素晴らしいですし、外国出身のリーチ主将が誰から言われるともなく自ら「よし。今日は君が代から練習しよう」と全員で練習し、ゲーム前には全員そろって高らかに歌い上げるのは、その象徴。
そして、ブライトンの奇跡、静岡の衝撃とつながるわけですが、そんな形で強くなった日本に対して、近年、世界のラグビー選手たちが日本に強い関心を示してくれています。
今回のワールドカップに出場している名選手の中にも日本のトップリーグ所属の選手がたくさんいます。その筆頭がニュージーランドAll Blacksのキーラン・リード主将(トヨタ・ヴェルブリッツ)。また、今回のW杯後にトップリーグに来る選手もたくさんいます。
人手不足の業界を助けるために政府が対症療法的に外国人を連れてくる政策と違って、高度外国人材とも呼ぶべき名選手がピュアに興味を持って来日してくれるんですね。根本的に違います。
いまは桜のジャージを身に着けて世界で闘うラグビー日本代表がさながら外交官の役割を果たすかのように世界中に”日本好き”を広げてくれているわけで、出身国なぞ気にせず、別け隔てなく応援したくなるというものです。
そんなわけで、いま「ちょっとウザイなぁ」と感じるくらい職場で元気な元ラガーマンなおじさんがあちこちにいますよね。すみません。私もそんなウザイひとりです。W杯期間中につき、どうかお許しください。全ては結果論。スポーツに言われるこの前提に疑いの余地はありません。けれど、結果に至るまでのプロセスに何があったのかを明らかにすることは大事です。成功しても失敗しても、どこに不具合があったのかがわかるからです。
岩渕さんのアタックは本当に困難なものでした。今だからこそ、知っていただきたいと思っています(実際、それは現在の結果にダイレクトに影響していると思います)。