[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀で金融市場部門の責任者を務めたブライアン・サック氏らは26日、連邦準備理事会(FRB)は短期金融市場の急変動を抑えるための改革が必要と指摘し、政策金利をレポ金利に変更することを提案した。

サック氏は元FRB当局者のジョセフ・ギャグノン氏と共同で執筆したブログで「相場の急変動はより広範な市場機能を脅かし、さらには経済もに打撃を及ぼしかねない」との見方を示し「より優れたアプローチが求められている」と主張した。

サック氏は現在ヘッジファンドD・E・ショーで国際経済部門のディレクターで、ギャグノン氏はピーターソン国際経済研究所のシニアフェロー。

FRBが超過準備預金に支払う金利を短期金融市場の最低金利として機能させる現在の仕組みには反対でないとしながらも、より「耐性があり効果的な」仕組みに改める必要があると指摘した。

具体的には政策金利としている誘導目標をフェデラルファンド(FF)金利ではなく、より市場規模の大きいレポ金利に変更することを提案した。

「FF金利市場はレポ市場よりもはるかに小さく重要度も低い。そのため現在の方針は危険なほど不適切だ」との見解を示した。

別の手段としては、銀行が必要に応じて資金を調達できる常設のレポファシリティーの導入が考えられるとし、短期金利の急上昇を引き起こす「想定外の事態」に対処できると解説した。

また銀行がFRBに預ける準備預金の水準を引き上げることを提案した。必要な準備預金の水準は変化する公算が大きいとし、準備預金の量を増やすことは賢明との認識を示した。