[シアトル 25日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は、同社の公共ポリシー担当チームが顔認証に関して提案されている規制への対応に取り組んでいると明らかにした。

ベゾス氏は同社の音声認識人工知能(AI)「アレクサ」搭載機器の発表会で記者団に「当社の公共ポリシーチームが顔認証の規制対応に取り組んでいる。規制の導入は大いに理にかなっている」と説明。顔認証は利用価値が高いため、実用化を阻むべきではないが、悪用される可能性も高いため、規制が必要になっていると述べた。

アマゾンなどの顔認証技術を巡っては、肌の色が濃い個人の性別を認識する精度が低いことが最近の研究で判明したとの指摘がある。犯罪の容疑者を特定するのに同技術を採用する当局が増えた場合、不当な逮捕につながる可能性が懸念されている。

アマゾンは警察に顔認証技術を提供していることなどから、他社に比べて批判されることが多く、自社の事業慣行について正当性を主張してきた。