[ワシントン 25日 ロイター] - 事情に詳しい関係筋は25日、米司法省がフェイスブック<FB.O>への反トラスト調査を開始する見通しだと述べた。

フェイスブックは米連邦取引委員会(FTC)や州司法当局、下院司法委員会の調査も受けている。

アップル<AAPL.O>、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>、アルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグルを含む大手ハイテク企業はここ数年、プライバシー侵害や桁外れの市場影響力といった問題を巡りますます守勢に立たされている。

フェイスブックはさらに、2016年米大統領選期間中に同社プラットフォームがどのように利用されたかに関連した調査にも直面している。

同社はコメントを避けた。

ロイターなどメディア各社は6月、司法省とFTCがIT(情報技術)大手に対する調査権限を分け、司法省がグーグルとアップルを、FTCがフェイスブックとアマゾンを担当すると報じた。

その後司法省は、オンライン・プラットフォームの調査を開始すると発表したが、対象企業は明らかにしなかった。このため一部では、司法省とFTCの調査が重複するのではないかとの懸念が出ていた。

どちらの機関もフェイスブック調査の重点を明らかにしていないが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がこれまでに報じたところによると、FTCの調査はフェイスブックによる買収に焦点を当てているという。

S&Pグローバルのデータによると、フェイスブックは2003年以降、約90社を買収している。

*内容を追加しました。