世界初 ヒトiPS細胞から複数臓器を同時に 東京医科歯科大
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すごいインパクトのある発見ですね。移植の実用化の前に、研究中の薬剤の毒性を評価する試験に使われるんだろうなあと思います。
複数ミニ臓器を体外で再現して、研究中の薬の評価に使うのは「Organ on a chip」というマイクロ流路のチップでの細胞培養技術が進んでいて、その上位互換になる可能性も秘めてますね
注目のコメント
論文はこちら。
Modelling human hepato-biliary-pancreatic organogenesis from the foregut–midgut boundary
https://www.nature.com/articles/s41586-019-1598-0
大学からのプレスリリースはまだですが、そのうち出るでしょう。
iPS細胞やES細胞などの幹細胞から作られる極小の臓器は「オルガノイド」とよばれており、臓器としての機能を(わずかですが)もっているものもあります。
疾患の原因解明として基礎研究に使われるほか、肝臓のオルガノイドなら大量に作製して患者に移植すれば再生医療に活用できると考えられています。
これまでは肝臓だけ、小腸だけ、脳だけなど、1種類のオルガノイドを単独で作ることはできていましたが、今回は複数臓器が1つになって、しかもある程度相互作用しているところまで確認できたとのこと。複雑な疾患の病態解明に期待できます。
ちなみに研究チームの代表である武部教授は33歳。これからも期待です。すごい。複数臓器ができただけでなく複数臓器間での相互作用まで再現できるとは、生命の複雑な仕組みの解明も進みそう。
Natureの論文はこちら
https://www.nature.com/articles/s41586-019-1598-0トップランナー武部さん。四年前に取材しました
https://horiemon.com/talk/35097/