[ニューヨーク 24日 ロイター] - 巨額債務を抱えるアルゼンチンのマクリ大統領と国際通貨基金(IMF)のリプトン専務理事代行は24日、ニューヨークで会談した。リプトン氏は会談後、建設的な協議だったと評価したが、今月中に判断すると見込まれていた約50億ドルの同国向け次回融資を実行するかどうかには言及しなかった。

リプトン氏は会談後に声明で、アルゼンチンの厳しい状況と今後の困難な時期に対応するため、引き続き支援すると表明した。

アルゼンチンとIMFは昨年、570億ドルの緊急時に融資を受けられるスタンドバイ融資枠で合意した。次回融資は当初、今月中に承認される予定だったが、8月の通貨ペソ相場の急落を受け、承認が先送りされるとの見方が広がっていた。

会談には、ラクンサ財務相とサンドレリス中銀総裁も出席。ラクンサ氏は記者団に対して、次回融資に関する決定はIMFの手に委ねられている。ただ、IMFとの合意に基づく財政および金融面での取り組みをわれわれが行っていることは明確だと主張した。