【新】製薬会社の元研究員が〈ニセモノ〉の薬を売る理由
NewsPicks編集部
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製薬会社の研究職を経て、「偽薬=ニセモノの薬」(「偽造薬」ではありません)の可能性に気づいたという水口直樹さん。
ニセモノなので、当然ながら薬効はありません。その「効果がない」という特性を逆手に取って偽薬を活用することが、「認知症患者の薬の飲みすぎ」に代表される介護現場での問題や、ひいては「医療費破綻」の解決の糸口になると水口さんは提言します。
もともと、偽薬の効果(いわゆるプラセボ効果)が見いだされるきっかけになったのは、第二次大戦中のアメリカ軍の戦時病院でした。鎮痛剤のモルヒネが不足する中、やむを得ず、ただの生理食塩水を鎮痛剤と偽って負傷兵たちに注射したところ、何の効果もないはずの食塩水が、なぜか鎮痛効果をもたらしたと言います。
従来、プラセボ効果と言えば、医薬品の効果を検証する際の「比較対象」として用いられるものであり、プラセボ効果そのものに脚光が当たることはありませんでした。しかし、医療制度が破綻しつつある今こそ、同じく「破綻状態」で見いだされたプラセボ効果を新な目で捉えるべきだと水口氏は言います。「持続可能な医療とは何か」を考えさせられる、刺激的なインタビューです。プラセボ効果のことはよくわからないのですが、偽薬と明記して売り出すと効果が出ないのではないかと思うし、かと言って、成分をきちんと明記して、どの成分が効くとかがわかってしまうと効果が出ない。
どういう風に売り出そうとしているのか気になる。なるほど、誰かを介して薬を飲む人が主眼か。
そういう人がスマホをガンガン使う日がくるか分からないが、
偽薬を飲む人と、偽薬を与える人の、情報の非対称性をどう維持できるかがポイントでしょうか。