ソニーが「ものいう株主」の提案を拒否、半導体事業を分社化しない理由
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注目のコメント
コーポレートガバナンスによる弊害も存在します。
例えば企業がなにか新しいことを始めようとした時に外部からストップをかけられることがあるという事。
経営というものはある程度リスクを取ることで大きなリターンが望めるものです。
しかしステークスホルダーがそのリスクをノーと言ってしまえばそれまでそのチャレンジは出来なくなります。
今回のソニーの判断がいい結果になるか悪い結果になるかはやってみるまでわかりません。
もしかしたら企業は利益を取りそこねた可能性も否定できない。サードポイントのような「株主のための短期的利益」を求める物言う株主とソニーの事業における技術への投資戦略は相容れないということを明確に示したのは良いことだとは思う。
今後はそのことをより実績として示して行かなくてはならない。
ソニーはまだスマホを続けてるし、半導体分社はしない、その理由は何か?ということはなかなかその年その年の単年度決算の出来不出来だけを見てるとわからない。一般的に複数事業を持つ企業は、各事業の実態や企業の全体像が見えづらかったり、経営効率が悪くなる可能性があり、投資家から正当な評価を得られなくなることからコングロマリットディスカウントが発生すると考えられている。
サードポイントは将来的に高成長かつ高収益が見込める半導体事業が正当に評価されてないと考え、分社化および上場の提案をしたのだろうが、ソニーは虎の子である半導体事業を切り出した上に株を放出することはしないだろう。
スマホは世界的に販売台数の伸びが鈍くなってきているものの、iPhone11の例のようにカメラの複眼化が進んでおり、車載領域でもイメージセンサーの需要が伸びるため今後もソニーの半導体事業は好調に推移していくのではないか。