[16日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、攻撃を受けたサウジアラビアの石油施設の稼働停止期間が6週間以上に及んだ場合、北海ブレント先物<LCOc1>は1バレル=75ドルを超える可能性があるとの見方を示した。

サウジアラビア東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油施設2カ所が14日に攻撃されたことを受け、北海ブレント先物は16日の取引で急騰。日中の上昇としては1991年の湾岸戦争以来の大きさとなった

ゴールドマンは15日付の報告書で、稼働停止期間が1週間程度と短期間の場合、原油価格の上昇幅は1バレル当たり3─5ドルにとどまるが、停止期間が2─6週間になった場合は5─14ドル上昇すると予想。「3カ月以上にわたり差し引きで日量400万バレル規模の影響が出た場合、1バレル=75ドルを超える水準に上昇し、シェールオイルに対する需要が大幅に押し上げられると同時に、シェールオイルの供給も大きく増加する」とした。

一方、英バークレイズは、サウジには大規模な原油、および石油製品の備蓄があるため、今回の攻撃で同国の輸出に大きな影響は出ないとの見方を示している。