西川社長、16日辞任=混乱脱却へ後任カギ-日産
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西川さんの「辞任」の理由は、「不正報酬」なのか?
混乱しているのは取締役会であって、社内は混乱していない。それを体現するのが経営トップともいえるが、創業経営者が権勢を振るうのは現代的企業ではない。日本では、こうした創業経営者の経営を歓迎する向きがあるが、遅れた経営観念だと思う。少なくとも、現代の株式会社の枠組みとは異なる。
会社の業務組織は、ルールと仕組みで回っている。
ひとまず、業績悪化への対応と一連の不祥事とを分けて考えた方がよい。それぞれ、別の種類の問題だから、ガバナンスでひとくくりにしては解決策を誤るだけだと思う。
トップの属人的経営の有効性を信じる人達は、今、社外取締役の属人的経営の有効性を信じ始めている。クルマビジネスを成功させるには、4つの力のバランスが必要。
その4つとは
①開発力
②生産力
③マーケティング力
④販売力
西川さんは購買出身。②の生産力の中のコスト削減の専門家
山内さんも同じく購買出身で、路線的には西川さんと同じ
後任候補の一人内田さんは、日商岩井からの中途入社で、初期配属は購買部門。
もう一人の後任候補関さんは、パワートレイン生産部門出身。
つまり、経営人材の多くが②の領域出身であることが、これからの日産丸舵取りの最大の懸念。
現状役員の中では、星野さんが最も売りサイドファンクションの経験があるが、彼女はもともと分析力をゴーンさんに売り込んでスカウトされた経緯がある。
マーケティングというより分析屋さんに近い。
その昔、クライスラーを再建させたリー・アイアコッカ氏は、セダンをぶったぎったコンバーチブルを突貫で制作し、商品化した。
ガバナンスやルノーとの関係以前に、『売るスキル』を持った人材が経営陣にいないのが最大のリスク。
自動車自体はコモディティ化一直線、ITと自動運転で新しい魅力を作れなければ、事業継続は難しい。
次世代リーダーは、マーケティングとセールスを中心に選抜またはスカウトすべきだと思う。SAR不正が辞任を早めた可能性はありますが、西川体制はすでにレームダック状態でした。
私からすると、後任が決まらないままの西川氏辞任によって、余計に日産の混乱ぶりが目立つ印象です。問題山積の中、火中の栗を拾う人はあらわれるのか!