ブロックチェーンが、量子コンピューターに破られる日がやってくる
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量子コンピュータとブロックチェーンを語る上で
1. 暗号の解読による署名の改ざん 2. 総当り探索によるマイニング
が論点になります。
1. 暗号の解読による署名の改ざん
量子コンピュータは離散対数問題(楕円曲線暗号の基礎となる問題)を多項式時間(現実的な時間)で解きます。
これは素因数分解をする有名なアルゴリズムShorのアルゴリズムと同時に提案されました。
https://arxiv.org/pdf/quant-ph/9508027.pdf
これによって取引ブロックを改ざんして、他人のbitcoin等を盗みとる攻撃が可能になります。これをを成功させるような量子コンピュータが完成するのは、最短でも2027年であろうと推計されています。
2. 総当り探索によるマイニング
ブロックチェーンのNonceの計算は今は総当りの計算ですが、量子コンピュータで効率よく計算するアルゴリズムが知られています。
ただ、こちらも2047年までは今のコンピュータの方が探索能力が高いままであろうと予測されています。
詳しくはこちらの「Qmedia - 量子コンピュータの金融応用の展望」の後半をご覧ください。
https://www.qmedia.jp/overview-for-financial-market/
注目のコメント
これも何度も聞かれますが、よく分かってない人のコメントですね。
量子コンピュータでRSAは解けるようになるかもしれませんが、ビットコインは楕円曲線暗号です。素因数分解するアルゴリズムと離散対数問題を解くアルゴリズムは異なります。
現在の量子アルゴリズムで楕円曲線暗号が解けるという話は聞いたことがありません。量子コンピュータは万能ではない。
その時代時代で最適なセキュリティが出てくるでしょう。
ブロックチェーンだって形は変わって行くし。
新しい技術の台頭はもう出てきてるし。