[東京 4日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の106円付近。市場の関心が集中している英ポンドの反発は早くも一服し、売買が交錯した。

日中のドルは105円後半から106円前半の狭いレンジ内で小動き。前日は8月米供給管理協会(ISM)製造業景気指数が下振れたことで105.74円まで売られたが、「米利下げ期待の売りとリスク回避的な買い需要が交錯」(証券)し、下げも限られた。

ポンドは、前日夕方につけた3週間ぶり安値の126円半ばから、きょう午後には128円半ばまで急反発。与党保守党から議員1人が離党、議席数が過半数を割り込んだことで、ジョンソン首相が進める「合意なき離脱」リスクがやや後退したことが手がかりとなった。

ポンドは対ドルでも同様の動きで、前日につけた約3年ぶり安値の1.19ドル半ばから1.21ドル台まで切り返した。ジョンソン首相は前倒し選挙の議会承認を得るための採決をきょう行う見通しで「関連ヘッドラインに大きく反応して乱高下する可能性が高い」(トレーダー)という。

市場では、英国が合意なき離脱を選択すれば、ポンドは1ポンド=1米ドルを目指して大きく下落するとの指摘が相次いでいる。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 106.04/06 1.0973/77 116.38/42

午前9時現在 105.84/86 1.0971/75 116.13/17

NY午後5時 105.92/96 1.0972/76 116.24/28

(為替マーケットチーム)