[パリ 3日 ロイター] - 仏ルノー<RENA.PA>と日産自動車<7201.T>の企業連合のシニアバイスプレジデント、アルノー・ドゥブフ氏が同ポストを辞任し、競合する仏PSA<PEUP.PA>の産業戦略ディレクターに指名された。PSAの広報担当が3日発表した。

ドゥブフ氏は1993年にルノーに加わり、企業連合のトップだったカルロス・ゴーン被告の元側近。

ルノーからは複数の幹部がPSAに移っている。

PSAのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は、ルノーの元ナンバー2。

ドゥブフ氏は、関係が悪化したルノーのティエリー・ボロレCEOから退社を迫られたとしている。

ドゥブフ氏は同僚に宛てたメールで「ティエリー・ボロレ氏から、誰も私とは働きたくないと言われた。日産への移籍も認められなかった」と述べた。

関係筋によると、ドゥブフ氏は日産で高く評価されており、日産の幹部ポストも提示されていた。

ルノーはコメントを控えている。

ゴーン被告の逮捕後、ルノーと日産の関係は緊張している。

*内容を追加しました。