この連載について
上司とソリが合わないから、同業他社に転職する……。そんな後ろ暗い転職よ、さらば。
今は、成長の機会を取りに行くために、より伸びている業種・職種に横スライドする時代だ。
では、引き合い殺到の「伸びている職種」とは?
そのランキングを掲載するとともに、業種・職種をまたいで転職したロールモデル達から、成功の極意を引き出す。
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マッキンゼー・アンド・カンパニー(英語: McKinsey & Company, Inc.)は、シカゴ大学経営学部教授のジェームズ・O・マッキンゼーにより1926年に設立されたアメリカ合衆国に本社を置く大手コンサルティング会社。1971年に初のアジア拠点として、東京オフィスを開設した。 ウィキペディア
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キャリアの中でどんな価値観や動き方を重要視してきたかを改めて棚卸しでき、良い機会に感謝です。
また2回の転職はいずれも人のご縁でした。転職や働き方が多様化する程、お互いにキャリアをサポートする機会が増えていくんだろうなと思っています。
マッキンゼー→アート系スタートアップ→タピオカ春水堂
一見脈絡ないように見えるキャリアは「好きなことの周りをウロウロしたら辿り着いた」で繋がっていた。
アートや途上国に興味があることがマッキンゼーでは個性となり、中国茶が好きと海外展開お断りの春水堂に入り日本法人設立できたのは戦略コンサルで得たスキルあってこそ。
点と点を線にする
好きとスキルを掛け算するとこんなにも仕事は人生にワクワクをもたらすよというお話しです。
そんな噂を聞きつけ、さっそく、張本人の木川瑞季(きかわ・みずき) さんに会いに行きました。
最初はどんなやり手女性かと緊張していたのですが、物腰は柔らか、表情はにこやか。「地味で目立たないコンサルタントでした」と謙虚そのもの。ところが、実際、やっていることはすごい。
ずっとやりたかった国際協力の仕事に、絶対に就くと、マッキンゼーを休職してまで挑戦する。そこで、ご自身との価値観の違いに直面して、挫折するも、今度は「2番めにやりたいこと」に挑むーー。
初挑戦の仕事の連続で、現在の台湾お茶カフェ「春水堂」の社長業もコンサル時代に培ったスキルでカバーできる範囲は、半分くらいねと、しれっと仰る。
まずは自分ができることをやって周囲の信頼を勝ち取る。できないことはできる人に聞けばいい、どんな仕事も「クイックラーニング」すればいい。
月曜日の朝からやる気が出る金言がいっぱいのインタビューです。
マッキンゼー入社当初は、プロジェクトにアサインされる金曜日にマネージャーから大量に送られてくる「これ読んでおいて」資料の量に圧倒されていましたが、1年もするとかなりのスピードでどれをどう読めば良いか分かるようになりました。
同時に、プロジェクト最初の週に行われるクライアントインタビューでもどんどんポイントを押さえた質問が出来るようになり、短期間でもかなり深く突っ込んだトピックに取り組むことができるようになりました。
このクイックラーニングスキルは現在含め、その後のキャリアでも相当役立ってますし、どんなに新しい業界だったとしても臆することがなくなりました。
・関連しそうな本やレポートをいくつか読み漁る
・その都度よくわからないことはネット等で調べる
・読み物でわからない点はエキスパートにインタビューして解像度を上げていく
・チームメンバーやクライアントと議論し論点を整理、深掘りする
の繰り返しで、プロジェクトにアサインされた当初は、業界の知識ゼロで呪文のように聞こえた数々の言葉も、
プロジェクトが終わる頃には、あるテーマについては毎度クライアントよりも詳しくなるほど専門家になっていました。
実は、春水堂に転職したときは、給料がマッキンゼーの新卒並みの水準に激減しました。
これだけ長年働いてきて、また新卒と同じ給料?という気持ちにはなりましたが、この時も、貯金を切り崩せば3年間は頑張れるな、といったリスク計算はしました」
このコメントは重要だと思います。
ここで大抵の人は立ち止まってしまい、ローリスク・ローリターンの同業や同種の収入の安定した他の仕事を選んでしまう。
「志や目標」があれば、「絶対次で成功する」「OOのポジションを目指す」「収入をX倍にしてやる」などと中期目標で頑張れるんですけどね。
それぐらいでないと転職の醍醐味は得られないと思う。
1年半後の別のプロジェクトでは、もう2年目も終わりになるのに仕事量をコントロールできず溺れそうになっている私のために、どんどん仕事を引き取ってくれた恩人でもあります。
「このときから、『春水堂』が日本に進出すれば、絶対に人気店になると思いました。」と思う人、それに似て、例えば日本食レストランを母国に輸入したいと思う外国人は、たくさんいると思いますが、中国語が話せない頃の思いにスタートして、外国人の立場からこれを実現してしまったこと、さらにはこんなブームまで巻き起こしていることに感服します。
そして、優秀なのに謙虚。素晴らしいですね。
ボクは本当に凡人。
地道にがんばるしかないな、と改めて思います。