[ドバイ 28日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は28日、国民に向けて行った演説で、米国が仕掛けた経済戦争を乗り切るため結束するよう呼びかけた。一方、イラン政府はトランプ米大統領への不信感を示しつつも、外交を通じた対立解消に努める考えを示した。

ロウハニ大統領はテレビ演説で「米国がイランに仕掛けた経済戦争に立ち向かい、打ち勝つため、結束する必要がある」と訴えた。

イラン国営テレビによると、同国政府報道官は「トランプ氏の性格を踏まえれば信用はできないが、イランは外交を放棄したことはない。ただ、あくまで(米国と)対等な立場で外交を模索する」と述べた。

米国ではエスパー国防長官が、ペルシャ湾を航行する民間船舶を護衛する米主導の海洋安全保障イニシアチブが始動したと明らかにした。

有志連合にはこれまでに英豪とバーレーンが参加を表明している。

エスパー長官は記者団に対し、同イニシアチブによってイランの行動が抑止されていると指摘し、「危機が収束したと言えるかはまだ分からないが、今のところ奏功しており、この流れが続くことを願う」と語った。