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『天気の子』は「同調圧力との戦い」の映画だ 大ヒットの背景には「同調圧力」への違和感とその超克の爽快感が

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  • エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

    朝比奈さんによる「天気の子」評。まさか朝比奈さんが映画批評までされるとは。川村元気さんが友人とか羨ましい。一度話してみたいです。

    さて、以下ネタバレ含みます。

    朝比奈さんの解釈では、この映画は「大事な人を取り戻す」と「同調圧力との戦い」があるといいます。

    新海作品を「セカイ系」とするならば、世界と君とを天秤にかけて君を選ぶという意味で、前者の価値観はいつも貫かれているもので、浪漫飛行的に言えば「会いたいと思うことがなによりも大切だよ」ですね。

    一方、多くの人が晴れを望むから身を削って晴れを作ることを、同調圧力のメタファーとして捉え、それが今の時勢に合っているということですが、なるほどと思いつつも、生活の為にオファーに応じて始め、後に誰かの笑顔の為にできることが喜びになっていて、リスクがあることに気づいたのは後のことなので、同調圧力のメタファーとして捉えるのは限界があるかなとも思いました。もちろん解釈は自由ですが。

    個人的には、この作品の題材となっているのは終盤に映り込む「アントロポセン(人新世)」というテーマであって、「君の名は。」が震災をモチーフにしているのなら、「天気の子」は気候変動(による海面上昇)をモチーフにしているのではないかと思います。

    「晴れ」は、効用という無理な経済成長のメタファーで、その代償に世界は水没します。それを望まない願いを受けて晴れ女が晴れという希望を人々に見せつづけ、人々は将来の破綻から目を背けて仮初め希望を持つことができるわけですが、それは晴れ女という生贄の代償(雨乞いの逆)の上に立っているわけです。

    しかし、そもそも世界が破綻するのであれば、誰かの犠牲を払ってでもそれを食い止める必要はないのでは、という考えが出てきます。それは、資本主義の矛盾を食い止めるのを諦め、むしろ突き詰めて受容しようという近年の「加速主義」「暗黒啓蒙」などのムーブメントに近しいものを感じました。

    個人的には、親を亡くし弟と暮らす失うものは弟しかない「無縁者」の陽菜が自己犠牲を厭わないのは共感できるとして、恐らく家族があり帰る所があって結局ちゃっかり高校卒業して東京の大学まで進学している帆高は、いくら陽菜が好きになったとは言え身を賭して陽菜を救い東京を犠牲にする資格はあるのかと思うと、厨二童貞にも程があると思って共感できなかったりする。


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