(ブルームバーグ): リクルートホールディングス(HD)は28日、国内外で合計約1億1675万株を売り出すと発表した。売り出し価格は未定としているが、同日の同社株終値で試算すると約3870億円となる。同時に800億円、3000万株を上限に自社株を取得する計画も発表した。

リクルートHDの発表資料によると、国内市場への売り出し人はみずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行などに加え、三井物産、エヌ・ティ・ティ・データ、大王製紙など9社。海外市場向けでは、同3行のほか凸版印刷、大日本印刷など計8社。引受人はモルガン・スタンレーなど6社としている。

このほか、需要動向に応じ、野村証券が約475万株を上限にオーバーアロットメントとして国内向けに売り出す。

売り出しの理由についてリクルートHDは「複数の株主が⻑期的に保有している当社普通株式を売却したい旨の意向を確認」したと指摘。株主が市場で売却する可能性が同社株の適切な価格形成に与える影響が懸念されていることを認識しているとした上で、こうした懸念に対応するため、円滑な株式売却の機会を設定したとしている。

株式の受け渡しの時期は売出価格決定から5営業日後で9月18日から20日までのいずれかの日になるとしている。

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