トランプ米大統領、中国との通商交渉再開を表明 合意に期待
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トランプ米大統領が毎日のように発言を変えているため、世界情勢が不安定というか、予測がつかない状態になっています。中国との通商交渉はもちろん、イランとのJCPOA案件などを含めG7のトップとも意見衝突が起きていますが、外交関係をビジネスのやり方で動かそうとすることが少し心配です。
気分で発言し、時にはインテリヤクザというよりただのヤクザか?と見紛うくらい相手を恫喝したり罵ったりで自国”だけ”第一主義を貫く下品きわまりないトランプ。
こんなとんでもないヤツを大統領に選んでしまう米国民ってどうよ?という苦言のひとつでも吐きたくなるわけです。
でも、トランプを勝利に導いたとされるアメリカのラストベルトの白人中間層って別にクレイジーな人たちでもなんでもなくて、むしろ、マジメに働いたら普通の生活ができて、月末にちょっとずつ貯金ができて、年に1度くらいは休暇が取れて、子どもは大学に通わせてあげたい、と考えているノーマルな人たちなんですよね。
こうした典型的なミドルクラスとされる白人中間層がミドルクラスから落っこちて貧困層に足を突っ込みかけていて、あまりに将来が悲観的すぎるから、エスタブリッシュメントな政治家に見切りをつけて正直なトランプにすがっているわけです。
「石炭産業を復活させる」とか「製造業を取り戻す」とか、トランプの言っていることを冷静に聞いていると、どれもこれも根拠もなければ具体策もないので聞いていて苦痛なんだけど、それでもトランプにすがってしまうくらい疲弊している白人中間層がいるという事実。
これは他人事でないどころか、日本でも起こっていますものね。生命力の強いエリート層には「知ったことか!」という話かもしれません。産業構造が変化したんだからしようがない、世の中に必要なスキルを再学習すべきだ、という議論では到底追いつかない根の深い問題のような気がしています。