最期まで自宅で暮らす幸せを支援する医師・佐々木 淳
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注目のコメント
医療者はICIDHの視点で患者を診る。疾患や障害があれば日常生活にも支障を来す、一方向性の考え方だ。
対してICFは、疾患や障害があっても環境や道具などを使うことによって日常生活には個別性が出るという考え方。
前者は病気や障害、もっと言えば老化や思考力の低下すらもマイナスに捉えるにの対し、後者はプラスの枠内で人を捉える。
弊害はあるかもしれないが、記事のようにALSの人がお酒を楽しむように、偏ったフレームに当てはめない捉え方を学ばないといけない。大学の先輩であり、私も開業前から色々教わっている尊敬する「在宅医療のトップランナー」です。
「彼女は身体の機能を失ったけれど、いまも家族の一員として人生を楽しみ、目的を持って生きていました。こうした生活の選択肢があるにもかかわらず、当時の僕は機械に生かされるなんて不幸だと決めつけていた。彼らを本当に不幸にしていたのは、僕らのような医療者なんじゃないか、と思ったんです」
そう、在宅医療はクリエイティブな仕事なんです!自宅で死ぬことが最良かもしれないが、介護する家族のことを考えると迷惑がかかると思わせる、現社会の介護制度や介護コスト問題がネックなのです。
医師はただ長生きさせることだけを目的に治療する、いわゆる延命治療をする医師が多いなかで、患者に生きる喜びを与えるサービス提供者を必要としていることがわかる。