[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は下落。ダウ平均株価<.DJI>は173ドル値下がりして終了した。金融株が売られたことが重しとなった。市場では米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が23日にワイオミング州ジャクソンホールの年次経済シンポジウムで行う講演が注目されている。

S&P500金融株指数<.SPSY>は1.4%安。先週は長短金利の逆転(逆イールド)から景気後退(リセッション)懸念が広がり株式相場は大幅に値下がりしたものの、その後は買い戻しが継続し、前日までにほぼ下げを取り戻した。S&P総合500種指数<.SPX>は足元、終値での最高値まで4.1%の水準。

パウエル議長の講演では、金融政策の行方に関して何らかの手掛かりが示されるのか注目される。また同様の理由から21日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にも関心が集まる。

クリアステッド・アドバイザーズ(ニューヨーク)のシニア・マネジングディレクター、ジム・アワッド氏は「誰もがパウエル議長の講演に注目しており、それまでは様子見モードだ」と述べた。

トランプ米大統領は20日、政府が減税の可能性を検討していることを明らかにした。同時に、現時点で何らかの措置を実施するという意味ではないとも強調。さらに、給与税の減税についても、常に検討していると述べた。

個別銘柄では動画配信のネットフリックス<NFLX.O>が3.4%安。娯楽大手ウォルト・ディズニー<DIS.N>が新動画配信サービス「ディズニー・プラス」を米国と同じく11月12日にカナダとオランダでも開始すると発表した。

フェイスブック<FB.O>は1.3%安。同社がターゲット広告向上のためにウェブサイトやアプリと共有している閲覧履歴などの情報について、ユーザーが管理できるよう指針を変更したと発表した。

ホームセンター大手のホーム・デポ<HD.N>は4.4%高。第2・四半期(8月4日まで)の調整後利益が市場予想を上回った。堅調な国内消費や安定的な住宅環境の継続が寄与した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.49対1の比率で上回った。ナスダックは1.71対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は57億5000万株。直近20営業日の平均は75万6000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25962.44 -173.35 -0.66 26086.8 26160.1 25952.0 <.DJI>

6 2 0

前営業日終値 26135.79

ナスダック総合 7948.56 -54.25 -0.68 7989.36 8010.58 7948.09 <.IXIC>

前営業日終値 8002.81

S&P総合500種 2900.51 -23.14 -0.79 2919.01 2923.63 2899.60 <.SPX>

前営業日終値 2923.65

ダウ輸送株20種 10006.03 -75.35 -0.75 <.DJT>

ダウ公共株15種 834.45 -1.95 -0.23 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1498.90 -8.09 -0.54 <.SOX>

VIX指数 17.51 +0.63 +3.73 <.VIX>

S&P一般消費財 926.00 -0.72 -0.08 <.SPLRCD>

S&P素材 352.74 -4.34 -1.22 <.SPLRCM>

S&P工業 626.10 -4.39 -0.70 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 616.85 -7.57 -1.21 <.SPLRCS>

S&P金融 438.32 -6.21 -1.40 <.SPSY>

S&P不動産 239.05 -1.95 -0.81 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 423.89 -4.12 -0.96 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1047.12 -9.06 -0.86 <.SPXHC>

S&P通信サービス 164.99 -1.65 -0.99 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1384.62 -7.33 -0.53 <.SPLRCT>

S&P公益事業 311.51 -0.56 -0.18 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.36億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 20485 - 175 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 20480 - 180 大阪比 <0#NIY:>