[東京 19日 ロイター] - 正午のドル/円は、16日のニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の106.31/33円付近。

仲値公示にかけてはドル買いが優勢だったが、実需の買いが一巡した後はジリ安の展開となった。米長期金利が持ち直し、日本や中国の株価が上昇したものの、ドルの支えにはならなかった。

財務省が今朝発表した7月貿易統計速報は、貿易収支が2496億円と2カ月ぶりの赤字だった。輸出は前年比1.6%減、輸入は前年比1.2%減だった。

為替市場は貿易統計に反応薄だったが、「米中関係に改善の兆しが見えない中では輸出の早期回復は見込みづらく、貿易赤字の傾向は続きそうだ」(国内エコノミスト)という。

為替面では、日本の輸入の約70%がドル建てであることに鑑みれば、輸入勢によるドル買い需要は今後もドルの下支えとなる公算が大きいとみられる。