[シンガポール 19日 ロイター] - 19日アジア時間の原油先物は上昇。週末にイエメンの武装勢力フーシ派がサウジアラビア東部の油田に対して無人機攻撃を仕掛け、中東の緊張が高まったことが背景。ただ、石油輸出国機構(OPEC)が原油需要について悲観的な見通しを示したため、上値は重い。

0035GMT(日本時間午前9時35分)現在、北海ブレント先物<LCOc1>は0.45ドル(0.8%)高の1バレル=59.09ドル。

米WTI原油先物 <CLc1>は0.39ドル(0.7%)高の55.26ドル。

フーシ派が仕掛けた無人機攻撃で油田内の天然ガス施設が出火したが、サウジ国営石油会社サウジアラムコは石油生産に影響は出ていないと明らかにしている。

一方で、景気後退で原油需要が伸び悩むとの懸念が相場の上値を抑えた。

OPECは月報で、2019年の世界的な原油需要の伸びが日量110万バレルになるとし、従来見通しから日量4万バレル下方修正した。OPECが原油市場について悲観的な見通しを示すのは異例。

また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した8月16日までの週の国内石油掘削リグ稼働数が7週間ぶりに増加したことも原油相場の頭を抑えた。