[香港 16日 ロイター] - 中国共産党機関紙・人民日報傘下の有力国際情報紙、環球時報は16日付社説で、香港に介入を強行する選択肢が中国にあると主張した。香港情勢に介入していると中国が訴える米国を厳しく批判した。

社説は「中国政府は香港の暴動沈静化へ強力に介入するかを決めていないが、こうした選択肢が政府にあることは明らか」と指摘。「深センに集結した人民武装警察部隊は、香港の暴動参加者らに明確な警告メッセージを送った」とした。

「仮に香港自らが法の支配を回復できず、暴動が激化すれば、中央政府が基本法に基づく直接行動に踏み切ることが不可欠となる」と訴えた。

香港で天安門事件が繰り返されることはないとし、「米国は30年前の混乱を材料に中国を威嚇することはできなくなるだろう。中国ははるかに強力で成熟しており、複雑な状況をコントロールする能力は大きく向上した」と主張した。