【核心】7payの失敗を繰り返さない。「テスト」に眠る5兆円市場

2019/8/16

セブンペイのような失敗はしたくない──。

そんな企業の「救世主」となる会社がある。「ソフトウェアのテスト」を専門にして、急成長を遂げているSHIFTだ。

「ソフトウェアのテスト」とだけ聞けば一見地味だが、国内だけで5兆円規模と言われる有望市場だ。

セブンペイの一件だけでなく、昨年末のPayPayの不正利用など、テストで不具合を発見しておけば、被害を未然に防げたケースは近年、枚挙に暇がない。

「ソフトウェアのテストで3兆円企業を目指す」

NewsPicks編集部は、こう公言するSHIFTの丹下大社長に直撃。現在のソフトウェア開発・テストの問題から、思わぬ失敗に陥らないための準備まで、を詳しく語ってもらった。

丹下大（たんげ・まさる）SHIFT 代表取締役社長
1974年広島県生まれ。京都大学大学院修了。株式会社インクス（現 SOLIZE株式会社）でコンサルティング業務に従事したのち、株式会社SHIFTを設立。2014年11月に東証マザーズ上場。

コメント

注目のコメント

• 小峰 隆由貴

  タワーレコード株式会社 オンライン事業統括

  ・2019年08月16日

  これいいですね。
  システム開発を委託すると、見積もりの内訳に占めるテスト工数の割合は案件にもよるけど2割程度かな。
  でも開発部隊とテスト部隊がはっきり別になっているSIerはあまり無く、開発者が単体テストし、ほぼほぼイコールなメンバーで結合テストまで行われる事が多い。
  開発者はプログラムが嫌がるような（バグが出そうな）オペレーションをしたがらないので、受入側（依頼側）がイレギュラーケースの不具合を発見したりする。
  コンシューマー向けのシステムを作る場合、関係者がテストするよりもこういったツボを熟知しているプロテスターに試してもらう方が安心感が高い。
  とはいえ、テスト段階で入ってもらう場合、システム仕様の理解をしてもらうプロセスがあるから、意外とそこで依頼側の負荷が高かったりしないかな。
  要件定義書を読み込んでもらって、テストシナリオを作ってくれるようなサービスだと有難い。
  少なくともニーズは沢山あると思います。
• 関 孝則

  事業構想大学院大学 特任教授

  ・2019年08月16日

  多くのクラウド屋はテストを可能なかぎり自動化している。でないとバージョンアップで前からある機能が動かなくなるのをテストするのにコストがかかりすぎバージョンアップできなくなる。外部に委託できるテストはセキュリティとか、ユーザーエクスペリエンスとかに絞られていくんじゃないかな
• 岡 ゆづは

  NewsPicks編集部 記者

  ・2019年08月16日

  「ソフトウェアテスト」というと少し地味な気がしてしまいますが、最近のセブンペイやPayPayの事例をみると、しっかり備えておく必要性は人ごとではないと感じます。
  丹下社長を支える、副社長兼CFOの松尾さんはもともと日本電産でCFO戦略室長を務めていた方。ロジカルな2人がこれからこの市場をどのように盛り上げていくのか、とても興味深いです。