[シドニー 13日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が発表した7月の企業信頼感指数は前月から上昇し、プラス4となった。ただ、引き続き長期平均を下回っており、企業景況感と雇用の指数は低下した。

企業景況感指数は2ポイント低下のプラス2。前月は上昇していた。

NABグループのチーフ・エコノミスト、アラン・オスター氏は「2018年序盤以来の企業景況感の低下は広範囲に及んでおり、ここ数カ月は平均を下回る状況が続いている」と説明。「景況感はプラス圏にとどまっているが、企業部門の勢いが著しく失われているため、懸念材料だ」とした。

豪経済の成長率は第1・四半期に10年ぶりの低水準に鈍化。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6月と7月に連続利下げし、政策金利は過去最低の1%となった。

オスター氏は今回の調査結果は「さらなる景気刺激策の必要性を示している」と分析。「われわれは中銀による追加利下げを見込んでおり、成長促進に向けて政府による一段の財政支援も必要になると考える」とした。