客を選べない仕事の不人気化
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医者辞めようかと思うのは、徹夜で手術したあとでも、大事にしていた患者さんが亡くなったときでもなくて、こんなアホのために身を粉にして働いていられるか〜!と感じるときです。
実際、常識が通じない人が増えてきました。
そろそろ辞めようかとと思うことが増えております、はい。消費者にとって、ちきりんさんの挙げる下記は、家族などの閉じた生活圏の外で一番頻繁に出現する対人関係ですし、あらゆる人が社会的動物としての基本所作を育むのに欠かせない場所です。
一朝一夕の解決策ではありませんが、顧客-店員関係を対等な人間関係として捉える(社会的価値観の問題)、モンスター顧客に面と向かって対処していく(初めから排除はしないが、モンスター的要求を断る権利を社会として擁護してあげる)以外の安易な解決策は無いように思います。
『たとえば、下記のような職場ね。
・公務員(児童相談所や公立小学校の先生などを含む)
・タクシーの運転手
・コンビニやスーパーなど小売店、ファストフード的な飲食店
・保険適用の病院で働く人』
これらのハードな職業が雇用難に見舞われた時、考えうる選択肢は
①顧客を選別する(=一部の客を元から排除する)
②無人化する(例、カスタマーセンターや窓口の応対は完全機械化)
③スタッフの所得水準向上、精神的ケアの徹底
上記のうち①②だけで解決しようとすると、冒頭の「社会性を育む」機能が社会からすっぽりと抜けてしまい、望ましくない結果となってしまいます。
①公共・半公共サービスが、一部の客を排除することは不可能です。それは不寛容な世界にほかなりません。
②対人関係が無くなると、冒頭で挙げた「人間の社会的動物としての基本所作」を育む場所が無くなり、結果としてモンスターは更にモンスター化していきます。
夏休みついでに、若干black mirror的に上記を突き詰めた未来を想像。
・イライラしていたAさんは、思わず○✕タクシーの運転手を怒鳴りつけてしまいました。その後Aさんは○✕タクシーのブラックリストに登録され、道で手を挙げても顔認識システムによりタクシーのドアが開かなくなり、タクシーには乗れなくなってしまいました。
・Aさんは仕方なく、自動運転タクシーだけを使うようになりました。Aさんはこれまで暴言を吐いた後で萎縮する相手を見て、チクリとは反省していたのですが、自分の言葉で萎縮する人を見ることもなくなったので、他者の心の傷に知らず知らずのうちに気づかなくなってしまい、暴言はエスカレートするようになってしまいました。お客様が、外向きの顔と実の顔が違うと感じることは頻繁にあります。
クレーマーまで行かなくても感情をぶつけられるのは数えたらきりがありません。
失望してもそれは自分が無意識に期待しているからだと心に収めることも多々あります。
でも何故かこの仕事が好きです。
例えば文句を言って来た次の日にありがとうって言われる、
その言葉や態度が変わる瞬間が好きなんです。
人を好きになる、恋愛する、幸せになりたい、
自分も含めて人間には欲望や強がりや弱さが大なり小なりあって、
その弱い部分にそっと寄り添うのが好きなのかなと思います。
この仕事で生き延びたいと考えたら仕事がつまらなくなります。
人気だろうと不人気だろうと自分が必要とされる間は精一杯やりたいなと思います。