[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P500が序盤の大幅安から切り返し小幅高で取引を終えた。売られ過ぎた銘柄に資金が流入した。米債利回りは急低下後に回復した。

米中貿易摩擦がエスカレートの兆しを示す中、世界景気減速への懸念が強まり、米連邦準備理事会(FRB)が利下げペースの加速を余儀なくされるとの見方から、米債利回りは軒並み低下。指標10年債利回りは、2016年10月以来の低水準を付けた。ただ、午後に入り実施された入札が低調な結果に終わったことを受け、10年債利回りは下げを縮小した。

ロバートWベアードの市場ストラテジスト、マイケル・アントネリ氏は「現在10年債利回りの動向は世界成長を巡るすべての懸念を反映していることから、利回りが幾分持ち直したことで、米株価も上向いた」と指摘。同時に「株価が高値に戻すことは予想していない。当面レンジ取引にとどまる見通しだ」と述べた。

S&P金融株<.SPSY>の下げがきつく、1.2%安。原油価格の下落に追随し、S&Pエネルギー<.SPNY>も0.8%安。

一方、S&P主要消費財<.SPLRCS>やS&P素材<.SPLRCM>はともに1%強上昇。売り込まれていた銘柄にも安値拾いの買いが入った。

個別銘柄では、ドラッグストア大手CVSヘルス<CVS.N>が7.5%高。通期利益見通し引き上げが材料視された。

娯楽大手ウォルト・ディズニー<DIS.N>は4.9%安。前日引け後に発表した四半期決算で、ストリーミングメディア事業への投資がかさみ、利益が予想を下回ったことが嫌気された。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.04対1の比率で上回った。ナスダックも1.03対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は90億5000万株。直近20営業日の平均は71億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26007.07 -22.45 -0.09 25814.2 26073. 25440. <.DJI>

2 21 39

前営業日終値 26029.52

ナスダック総合 7862.83 +29.56 +0.38 7747.27 7881.3 7702.4 <.IXIC>

8 2

前営業日終値 7833.27

S&P総合500種 2883.98 +2.21 +0.08 2858.65 2892.1 2825.7 <.SPX>

7 1

前営業日終値 2881.77

ダウ輸送株20種 10150.21 -22.31 -0.22 <.DJT>

ダウ公共株15種 817.24 +3.02 +0.37 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1452.12 +10.35 +0.72 <.SOX>

VIX指数 19.58 -0.59 -2.93 <.VIX>

S&P一般消費財 923.86 +2.90 +0.31 <.SPLRCD>

S&P素材 357.46 +4.66 +1.32 <.SPLRCM>

S&P工業 629.32 -0.71 -0.11 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 605.27 +6.95 +1.16 <.SPLRCS>

S&P金融 443.89 -5.45 -1.21 <.SPSY>

S&P不動産 234.35 +2.17 +0.93 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 429.08 -3.27 -0.76 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1040.86 -0.32 -0.03 <.SPXHC>

S&P通信サービス 163.64 -0.69 -0.42 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1359.70 +8.63 +0.64 <.SPLRCT>

S&P公益事業 305.06 +0.66 +0.22 <.SPLRCU>

NYSE出来高 10.87億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 20610 + 140 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 20600 + 130 大阪比 <0#NIY:>