【直撃】最旬ベンチャー、ブレックス創業者コンビの「勝算」

2019/8/9

スタンフォード中退組の「快挙」

シリコンバレーの大手テック企業は今、規制当局や議員、さらにはドナルド・トランプ大統領からも攻撃されて苦境に直面している。
だがその影響をまったく受けていないのが、エンリケ・ドゥブグラス(23)とペドロ・フランチェスキ(23)だ。
スタンフォード大学を中退した2人は2017年、話題の新興企業であるブレックス(Brex)を創業した。スタートアップ企業に特化した法人クレジットカード会社だ。
「思い描いたとおりのことが実現できれば、需要があるのは分かっていました」とドゥブグラスは言う。「その点に疑問を抱いたことはありません」
黒のフード付きパーカに身を包んだドゥブグラスが取材に応じたのは、サンフランシスコにあるブレックスの新たな本社。2019年に入って、日当たりのいいこの場所に引っ越してきた。
未公開株取引プラットフォームのエクイティ・ゼンによれば、投資家たちから何千万ドルもの資金を調達した同社の評価額は26億ドルに達し、ドゥブグラスとフランチェスキの資産は書類上、それぞれ約4億3000万ドルにもなる。
(Arsenii Vaselenko/The New York Times)

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