[東京 5日 ロイター] - ソフトバンク<9434.T>の宮内謙社長兼最高経営責任者(CEO)は5日の決算会見で、子会社ヤフー<4689.T>が、孫会社に当たるアスクル <2678.T>の株主総会で議決権を行使し社長だった岩田彰一郎氏と独立社外取締役3人の取締役再任に反対したことについて「アスクルを伸ばしていくための大変苦しい判断だったと思う」と理解を示した。その上で「今回の決断は、将来的には皆さんに分かってもらえるのではないか」と語った。

ヤフーの対応を巡っては、ソフトバンクグループ<9984.T>が「孫(正義社長)個人は投資先との同志的な結合を何よりも重視するため、今回のような手段を講じる事について反対の意見を持っている」とのコメントを発表している。

これに対して、宮内社長は「事業を大きくできるのであれば賛成だ」と表明。「社長は業績を伸ばさないとしょうがない」と述べ、ヤフーの議決権行使は「事業を伸ばすための大義があった」との認識を示した。

(志田義寧 編集:内田慎一)