[デトロイト 1日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>が1日発表した第2・四半期決算は、純利益が市場予想を上回った。高利益率のピックアップトラックやスポーツ多目的車(SUV)、クロスオーバー車の販売が減速している米中市場での販売を支えた。通年利益見通しも堅持した。

GMの株価は午前の取引で3.8%上昇し、約1年ぶり高値を更新した。

純利益は24億1000万ドル(1株当たり1.66ドル)。前年同期は23億9000万ドル(同1.66ドル)だった。一時的項目を除く1株利益は1.64ドルで、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の1.44ドルを上回った。

売上高は361億ドル。予想は359億8000万ドルだった。

主力の北米事業の利益率は10.7%。

バーラ最高経営責任者(CEO)は、フルサイズトラックがとりわけ堅調だったことを指摘した。

ただ、米国内の自動車販売台数は1.5%減少した。

中国販売台数は12%減となったものの、前四半期の17.5%減からは小幅改善した。

中国事業の持分利益は2億3500万ドルと、前年同期の5億9200万ドルから減少した。下期の持分利益は6億1100万ドルと、上期の水準近辺になると予想した。

また、中国自動車市場が年内を通じ低調になることを見込みつつも、新型SUVの投入などが明るい材料になるとの見通しを示した。

全体の設備投資は前年比7億ドル減の14億ドル。

2019年の1株利益見通しは6.50─7ドルを維持。市場予想は6.62ドル。

また、通年の自動車事業の調整後フリーキャッシュフロー見通しも45億─60億ドルで据え置き。これに基づくと、GMは下期に59億─74億ドルを確保することが必要となる。