[ベルファスト 31日 ロイター] - ジョンソン英首相は31日、首相就任後初めて北アイルランドを訪れ、欧州連合(EU)離脱交渉で問題となっているバックストップ(安全策)を巡り当局者らと協議した。

英EU離脱(ブレグジット)後の英領北アイルランドとアイルランドの国境管理は、双方の間で協議が続く最大の問題。ジョンソン氏はバックストップを撤回できなければ10月31日に合意のないまま離脱する意向で、英ポンドはこのところ大幅に下落している。

北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)のフォスター党首はジョンソン首相との会談後、厳格な国境管理を復活させないための保険的な策であるバックストップを撤回すべきというジョンソン氏の主張を繰り返し、「バックストップがなくなることが非常に重要だ」と述べた。

ただ、DUPの主要議員は会談で、バックストップに期限などを設けることなど妥協の可能性も話し合われたとした。

一方、ナショナリズム政党シン・フェイン党のマクドナルド党首は、合意なき離脱は経済のほか1998年の和平合意にとっても壊滅的だとジョンソン氏に警告した。

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