プライバシー規制緩い中国、融資審査のAI活用で世界的リーダーに
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マイバンクの売りはAI活用により、審査にかける人手をゼロにしたこと。その標語は310。
申請のためにユーザーがスマホで入力する時間が3分。
1秒で審査。
関与する人間は0。
以前、取材記事を書いたので、良かったら読んでやってください
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10630中国の旧来型の銀行システムが本来の意味での金融仲介機能を発揮しきれていないということを踏まえると、プライバシーの取り扱いにについて注意が必要なものの、こうしたオンライン銀行のプラットフォームが金融包摂に役立っているというプラス面を評価すべきだと思います。
しかしメリットが明らかにデメリットを上回る時期はいずれ終わります。今後は、審査の基準に関する変数とその利用状況について、プライバシー保護のなどを検証する立場にある第三者の監査が必須になるというのが今後の大きな流れになるでしょう。アリババ系の網商銀行は、2015年6月、テンセント系の微衆銀行に次ぐ、中国2番目のネットバンクとして開業した。微衆銀行は、「微粒貸」という個人向商品主力だが、網商銀行は、中小企業向けだ。個人向けには、支付宝(アリペイ)内に「花唄」「借唄」という商品がある。信用スコア「芝麻信用」600点以上の人が借りられる「借唄」は、最大30万元(480万円)まで借りられるため、個人事業主や商店主もカバーしている。
それ以上の水準になると、網商銀行の出番だ。主力商品の「網商貸」は日歩0.02%、最高100万元、最長12ヶ月である。利率は個人向け「微粒貸」0.05%の半分以下だ。
経営指標は、すべて微衆銀行の方がよい。ただし、アリババの場合、微衆銀行と比較すべきなのは「花唄」「借唄」である。とにかくこれらの競争により、両ネットバンクのアプリは、ますます使いやすくなっていく。
そして、アリババ、テンセントなどIT巨頭は、国有四大銀行を含む、多数の銀行と提携し、データやノウハウを提供している。個人、中小企業金融の担い手は、もはや銀行ではなくなっている。