【迫真】「消えたアイドル」の、セカンドキャリアを追う
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グループの構成人員が多くなる程、ひと山いくらで考えられがち。そこから頭一つ抜け出すというのは至難の業。アイドルを辞めてセカンドキャリアを得た大木さんとその他の違いは何か。それは、自分の「好き」を追求し、その「好き」を周りに発信してきたことと、マーケティング力が大きいように感じる。
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ずっと「表現すること」を仕事にしてきた私にとって、書くことで何かを表現するというのは一つの手段なのではないかと、なんとなく直感でビビッときたんです。単純に「転職」みたいな捉え方ができないのは、なんでだろう。
アイドルも「職種」だし、どこかの事務所と契約している「被雇用者」であることが多いだろうし、他の会社や職種との垣根がもう少し低くなったら、彼女たちのセカンドキャリアは無限に広がるような気がする。
でも、わたし自身、目の前に「元アイドル」がいたら、やはり特別視してしまう気もするし(アイドル好きなのもあるけれど)、大木さんご本人も「特別な体験」「アイドル界・一般社会」とインタビューでお話しされてるし、
自他共に「アイドルって、特別だよね」という意識がおそらくあって、それが、アイドルたちのセカンドキャリアをある意味で限られたものにしているのかなあ。
もちろん、逆にいい意味で、特別な、限られたものにしているケースもあるけれど。実はもっとも「ジョブチェンジ」が難しいのは、アイドルなのかもしれません。
「グループアイドル戦国時代」と呼ばれた時期も過ぎ、過渡期を迎えつつあるアイドル業界。アイドル人口が増えた分、「卒業」した後、芸能界ではない新しい道を選択する子も当然増えています。その時、「元アイドル」という肩書きは、プラスにもマイナスにも左右します。
今日から三日間、そんなアイドルの「その後」を追いかけ、ノンフィクションルポを書き上げた大木亜希子さんに、アイドルのセカンドキャリアについて語っていただきます。
本で描かれている元アイドルのエピソードもさることながら、亜希子さんご本人のバイタリティにも驚かされます。現場のすべての人間に気を配ることができる人柄は、まさにアイドルと一般企業のハイブリッドなキャリアを歩まれたからこそなのだと実感しました。
第一回は、そんな亜希子さんご自身のキャリアを振り返っていただきました。