キリンの女性研究者がキリンを解剖し続けて明かした「長い首の謎」
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注目のコメント
元論文はこちら。
https://royalsocietypublishing.org/doi/pdf/10.1098/rsos.150604
一気に読みました。頸椎がcervical vertebraeで、胸椎がthoracic vertebraeというのがわかれば殆ど読めます。
論文のFig.4を見れば形態の違いがよくわかります。キリンの第一胸椎(T1)の後ろ側の棘突起の向きが、頸椎と同じように前方側に傾いていることからも、T1とT2の間が可動である事を示唆していますね。
首長竜などの竜脚類の首の発達における胸椎の役割に焦点をあてる上でも重要な研究に位置付けられると思います。
哺乳類では首が270度動かせるナマケモノ(頸椎が5〜10個)など頸椎の数が7つではないものもいます。また、鳥類では頸椎が多いものが結構いて、フクロウ(14個)、白鳥(25個)などが知られています。やはり首の可動域が大きいですね 。
郡司さんは鳥の首の研究もやられているようなので、多くの脊椎動物の頸椎と胸椎の関係について広い視野に立って理解されているのかなと思いました。
何キリンかは書いてませんでしたが、日本の動物園のキリンの殆どはアミメキリンで、一部マサイキリンがいるだけなので、殆どはアミメキリンなのでしょう(鹿児島平川動物園の検体はマサイっぽい)。
>「キリンの第一胸椎は、本来は第七頸椎だと捉えることができる」
恐らくこれは誤植で「第八頸椎」の間違いですね。
>オカピでは動かない第一頸椎が動くことを確認した。
これも誤植。「第一胸椎」。一番大事なところは間違えて欲しくなかったです。
>役にたつ研究を、とか言われることが多い昨今だ。いまは役にたたなくともいずれ役に立つかもしれない、とか、おためごかしのようなことが言われることもある。しかし、断言しよう。キリンの第一胸椎の研究がいずれ何かの役に立つことなど絶対にありえない。
面白いと思えるものを提供することも、学問の社会にとっての重要な役割ですね。人間の暇つぶしに役に立つことは偉大な社会貢献です。それが文化。
キリンアナリストシリーズ
https://newspicks.com/news/2499278/
https://newspicks.com/news/1938450/「しかし、断言しよう。キリンの第一胸椎の研究がいずれ何かの役に立つことなど絶対にありえない」
ははは。僕の本棚には役に立つ本なんて辞書しかない。大場さんのコメントの結びに共感!