[北京 22日 ロイター] - 中国外務省は22日、米政府が南シナ海での活動を巡り中国を批判したことについて、根拠のない中傷だと反論した。

米国務省は20日、南シナ海におけるベトナムなどの石油・天然ガス開発を妨害する中国の活動が報告されていることに懸念を表明。[nL4N24N0DW]

ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)もツイッターで、中国の東南アジア諸国に対する強制的な行為は逆効果であり、地域の平和と安定を脅かすとコメントした。ポンペオ米国務長官も先に、同様の見解を示している。

中国外務省報道官は会見で、ボルトン、ポンペオ両氏のコメントには根拠がなく、米国などの「対外勢力」が南シナ海で問題を引き起こしていると批判。「南シナ海の平和と安定を維持し、見解の相違に適切に対処しようとしている中国と東南アジア諸国の努力を中傷している」と反論した。

報道官は「米国はこうした無責任な行為を止めるべきだ。対話を通じて見解の相違を解消し、南シナ海の平和と安定に向けた作業を進める中国とASEAN(東南アジア諸国連合)の努力を尊重すべきだ」と述べた。