元気なときには見えにくい「社会」 社会課題に必要な支援とはなにか - 紫原 明子
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良記事です。
以下、文中抜粋します。
私の見る限り、社会課題解決に向けて活動する人たちは、「社会課題を解決してやるぞ!」という壮大な使命感を持っている人ばかりではありません。かといって、聖人のように自己犠牲の精神、奉仕の精神に満ち溢れているかというと、そうでもありません。ただ、彼らの目にはさまざまな社会課題が、きちんと自分の生活の延長線上に見えているのだと思うのです。だから、そこで解決されるべき困りごとというのも、半分は誰かのものだけど、もう半分は、ほかでもない自分のもの。そんな感覚で取り組んでいるように思えるのです。
より多くの人たちが、彼らと同じような解像度で社会を見据え、彼らと同じように、社会課題を自分ごとの延長として捉えられるようになれば、社会の有り様は間違いなく大きく変わっていくのだろうと思います。そしてそのためには、個人と社会、あるいは家族と社会との距離が今よりもっと近づくこと。互いにもっと歩み寄ることが必要なのだろうと思います。「どうして」に対する、ある程度正確な答えを出すには、それなりに時間をかけて、見えている社会の解像度を上げていかなくてはならない… これは本当にそう思う。