赤色巨星が導く銀河の距離。第四の測定方法でハッブル定数の新しい値が登場
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ハッブル定数の単位はkm/s/Mpc。Mpcはメガパーセクと呼び、1パーセク(1pc)の10の6乗倍。1pcは3.26光年に等しくCGS単位系では3×10の18乗センチメートル。以下の引用文では単位は省略されていることに注意。
「Ia型の超新星爆発やケフェイド変光星を用いる「天体の明るさ」を使った方法では、今年の4月に紹介したように74.03とされていました。初期宇宙の名残である「宇宙マイクロ波背景放射」を用いた方法では67.4、今月10日にお伝えした「重力波」を使った方法では70.3(誤差を考慮した範囲は65.3~75.6)とされています。
今回の結果は69.8ですから、重力波を使った方法に近く、天体の明るさや宇宙マイクロ波背景放射を使った算出結果の間を取る数値となります。ただ、それぞれの算出結果に無視できない差があり、その差を埋められる理由も見つかっていないことから、ハッブル定数をめぐる議論はまだまだ続くと思われます。」