なぜいま、ファイナンスなのか? 朝倉祐介に学ぶ、ファイナンス入門【前編】
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注目のコメント
実務者から見ても、朝倉さんのおしゃっているファイナンスの4要素は、決算書や株価といった表面的な指標に隠れてしまいがちな重要な本質だと思います。わかりやすいプレゼンテーションや表現になっているのも参考にになります。
あまり複雑化はすべきではないかもしれませんが別の角度から追加投稿させて頂きました。
1、外部からの資金調達(集める)
誰の信用力で借りるのかによってコストが変わったりデフォルトリスクが変わってきます。
一つの例として、個別の事業リスクで借りるプロジェクトファイナンスというものがあります。会社ではなく、会社から切り出された事業のリスクでお金を借りるので融資がデフォルトしても会社には返済義務がありません。(その代わり切り出した事業は銀行に持っていかれます)
2、資金の創出(増やす)
記載の通り単にキャッシュを借りる以外に運転資金(キャッシュの出入りの時間差)を抑えることも広義のファイナンスになります。
これには世の中にファクタリング会社等があり、売掛債権を買い取ってくれます。ただこれにはコストがかかるので、売買契約交渉の時点で支払期限も販売額と同様のテンションで交渉すべきでしょう(時間=カネです)。
3、資産の最適配分(振り分ける)
日本はキャッシュリッチな会社も多いですが、必要以上に寝ている資金はリターン産まないので褒められたものではありません。キャッシュ目当てに容易に買収の対象となったりもします。
4、ステークホルダーとのコミュニケーション(説明する)
M&Aをやっている時にステークホルダーとは極めて多岐にわたる事を時間しましたし、説明の仕方も全く異なりました。
例えば銀行という会社の場合、株主、預金者、従業員、金融当局、監査人、機関投資家(貸し手)、内部関係者、等です。
あまりに多いので、銀行にいる時はリストを作って壁に貼って漏れが無いか読み返している時期もありました。4年前に堀江さんのゼロを読んで失敗してもゼロに戻るだけじゃん、何も失わない、みたいな、とにかく、それを読んで自分で何かをやってみたい、と思い、たまたまネットみてたらせどりの情報あったので、興味あって4年くらいやった。
結局、会計みたいなリテラシーがないと、小さい規模でやってる分にはそこまでなんだろうけど、規模がでかくなればなるほど、その、無形の知識みたいなのが頭に入ってないと、経営とか傾いちゃうんだな、と。
何度でもチャレンジできるよねって話なんだろうけど、会計の無知のまま何回もチャレンジしても結局同じ結果になっちゃうのかなと思いましたね
結局会計とか税金とか法律もそうだけど、ハイヤーしちゃった方が時間も節約できるし、無知で素人の自分がやってもとんちんかんなことになって結局専門家がやるよりトータルで、遥かに大きな支出になるから、餅や餅屋じゃないですが、それって原則なのかなー"企業におけるほぼすべての業務がファイナンスに紐付いていることがわかる。一見するとバラバラの業務も、企業価値を高める活動という意味では、すべてが有機的につながっている。"
この一文、とてもぐっときました。日々細かい業務に追われると、なかなか上記のような視点をもつことも難しいですが折に触れて思い出すようにしようと思いました。PLを見たのもここ数年なので、まずは前提の基礎と、ファイナンス思考も知っていきたいです。