[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の108円付近。連休明けもドルは売買が交錯、値動きの乏しい展開が続いた。

午前の取引では一時108.10円まで上昇。一部実需の売買が牽引したもようで、一巡後はすぐに反落。108円を挟んで上下が続いた。

前週末12日の取引では、米金利の低下などに伴って108円半ばから107円後半へ下落。米シカゴ連銀のエバンス総裁がインフレ押し上げには数回の利下げが必要との認識を示したこと、格付け会社フィッチが中銀総裁更迭を理由にトルコを格下げしたことなどが手がかりとなった。

週明け15日は一転、ドルは108.11円まで反発。中国で発表された6月鉱工業生産や小売統計などが予想を上回ったことが、話題となった。第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年比6.2%増と27年ぶりの低い伸びとなったが「6月の回復が持続するかが現在の注目点」(証券)という。

ただ市場では、あすにかけてドル/円の107円台から108円台をストライクとする巨額のオプションが権利行使期限を迎える予定で「関連売買が値動きを抑制しやすい」(トレーダー)影響があるという。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 108.02/04 1.1256/60 121.61/65

午前9時現在 107.89/91 1.1258/62 121.49/53

NY午後5時 107.90/93 1.1257/59 121.47/51

(為替マーケットチーム)