[ドバイ/パリ 14日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は14日のテレビ演説で、米国が対イラン制裁を解除し、昨年離脱した核合意に復帰するのなら、米国と協議する用意があると表明した。

トランプ米政権は、核開発や安全保障問題に関するより広範囲にわたる合意についてイランと協議することにオープンな姿勢を示しているが、イランは米国の核合意離脱前と同程度の原油輸出が可能になることが協議の前提条件と主張している。

ロウハニ大統領は、演説で「われわれはこれまで常に協議というものを信じてきた。(中略)彼らが制裁を解除し、経済的圧力をやめ、合意に戻るのなら、われわれはきょう、今、どこででも米国と協議する用意がある」と述べた。

イラン核合意の当事国であるフランス、英国、ドイツの3カ国は14日、すべての合意当事国による対話の再開を呼び掛ける共同声明を発表。仏大統領府が発表した共同声明は「今こそ責任ある行動を取り、緊張の高まりに歯止めをかける方法を模索して対話を再開すべき時とわれわれは確信する」としている。